「功名が辻」最終回に寄せて

NHK大河ドラマ「功名が辻」がとうとう最終回を迎えた。

昨年の「義経」に続き2年連続で全話完走・・・長いようで早い一年だった。

全編を通して見た「完結した一組の夫婦」のサクセスストーリーとしてはかなり良いできの作品だったのではないかと思う。

特に秀吉没後の家康の対豊臣工作の執拗さ、天下を取らんが為の執念は凄まじかったし、普通なら、豊臣か徳川かで揺れに揺れ、迷いに迷った一豊が結局関が原での功を家康に認められ、土佐一国の大名になって、「めでたしめでたし」で終わるところを、土佐入国後の一領具足との戦いやその反乱を鎮めるための「種崎の惨劇」を(それを架空の望月六平太の独断としつつも)丁寧に描き、又一豊没後の時代の流れ~豊臣の滅亡~家康没~まで描ききった。
戦国最末から江戸幕府による完全な天下平定までを「千代」の目を通して綴った。と言うところにこの作品の価値を見出せる。

山内家は織田信長の直参から羽柴秀吉の与力となり、やがて豊臣政権下で大名に列し、徳川の世で一国持ちの大大名となった。
いわゆる3天下人に仕え、その時そのときの重要な場面に登場し、徳川幕藩体制化の大名のあり方の手本として、幕末までその家を保った貴重な存在であり、維新政府でも又重要な役職を得て華族に列し、現在も御子孫が健在である。
その歴史は一組の、戦国時代には稀な「夫婦仲の良い」夫婦が作った。
「千代」仲間ゆきえさんの笑顔が「一豊」上川隆也さんを、そしてドラマを盛り上げた。

また、信長と濃、秀吉と寧々、中村家と堀尾家と山内家との対比、などに見る夫婦、家族のあり方
信長、秀吉、家康、に見る権力者としての力強さと孤独、焦燥感や
一豊、一氏、吉晴、に見る独裁者に仕える中間管理職の苦悩など現代にも通じる諸問題への提起とそれぞれの乗り切り方など、見所も多かった。

最終回まで見て、一番かわいそう、と言うか哀れはやはり「淀殿」だね。
幾ら戦国と言え、生涯に3度も落城の憂き目に会ったのは彼女くらいだろう。
ただ、余りにも「豊臣政権」に固執しすぎた。この辺は三成と同じで「隠忍自重」が出来なかったのは自滅と言うしかない。
もっと下手に出てれば家康も豊臣を抹殺するところまでは行かなかった筈だ。

いずれにしても歴史が変わる筈もなく、ドラマは終わった。

来年は「風林火山」・・・山本勘助の生涯、ん~?ガクトが上杉謙信ですとー!!

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