「親父の一番長い日」と山本直純先生

このところ、3333回武道館、「とこしへ」ツアー、「まさしんぐワールドコンサート」と連続で「親父の一番長い日」を歌われているさださん、その都度この曲の前に山本直純先生とのエピソードをお話になる。
「一度はクラシック界に身を置いたのだから、クラシックの底辺を広げる為お前も手伝え」と直純先生に言われ、新日フィルと一緒にコンサートを開催した事(軽井沢音楽祭)、その時「長い歌を作れ」と言われ、困り果てていた時にたまたま教会で見た結婚式にヒントを得て「親父の一番長い日」を書いた事。「先生からは20分を超える歌を作れ、と言われたが、当時の自分には12分30秒が限界だった」、「いつかこれを越える曲を・・・」

直純先生が事情で軽井沢にこれなくなった時、ピンチヒッターの岩城先生に言われた言葉「直純一世一代の名アレンジ」コンサートでこの曲を指揮してる岩城先生が涙ぐんでいるのを見て自身も込み上げるものがあった。・・・などなど

私が子供の頃、直純先生は気球に乗って馬鹿でかい声で「大きい事はいいことだ~!!」と唄ってる面白いおじさんだった。中学生位になって、あのおじさんが実は大音楽家でクラシックはもとより、CM、テレビ、映画などの映像音楽の第一人者だと言う事を知った。
特に代表作「男はつらいよ」のメインテーマは有名だ。

今から20年ほど前、私の住む街の地区公民館がキャパシティ500の大ホールを備える文化会館としてリニューアルオープンし、その杮落としイベントとして「山本直純講演会」が開催された。
私もこの講演を聞きに行った。大音楽家であるのに気さくで、飾らぬ判りやすい言葉で、ともすれば敬遠されがちなクラシックの難しいお話や、作曲や指揮の話などを時にご自身のエピソードを含めてとても楽しくお話された。笑い声も、身振り手振りでお話される格好も大きくて先生のお人柄が伺える様だった。客席からの質問にも丁寧に答えられていて、一時マスコミからパッシングを受けていたような横柄さや偉そうな所は微塵も無かった。

さださんの「シンフォニックフォークコンサート」渋谷オーチャードホールで「親父の・・・」の指揮をしに来られた直純先生、さださんと共演されたのを拝見したのはこれきりだった。

「親父の一番長い日」・・・テレビの「軽井沢音楽祭」でこの曲を聴いた時、ふと姉が嫁いだ日の、その結婚式会場で垣間見た父親の、少しばかり寂しそうな背中を思い出した。

後年、兄の娘(つまり私の姪っ子)が嫁いだ日、賛美歌が流れる教会へと続くヴァージンロードを娘の手をとって歩く兄のちょっとばかり紅い眼をした姿を見たときも私の頭の中には「親父の一番長い日」がずっと流れていた。

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この記事へのコメント

さだっち
2006年05月28日 14:46
今日は友人の娘さんの結婚式です。「親父の一番長い日」のようにお父さんとバージンロードを進んだことでしょう。友人は花嫁の母、いずれ私も同じ立場かと思うと感慨深いものがあります。「親父の一番長い日」と聞いて思い出しました。玲子さんの「感謝状」。さださんのコンサートには一緒に行っているので「親父の一番長い日」は知ってると思いますが、「感謝状」のことは知らないと思ってさきほど歌詞をメールで送りました。読むのは式後になります。娘から母への思いを綴った歌として「秋桜」はあまりにも有名ですが、私は「感謝状」の方が胸に迫ります。挙式・披露宴が着々と進んでいるであろう今、私の頭の中は「感謝状」のメロディが何度も流れています。この二つの歌を作ってくれたさださんと玲子さんに感謝です。
羽柴小一郎
2006年05月28日 21:47
さだっちさん、いらっしゃい
コメント有り難うございます。
ご友人の娘さんの結婚式ですか・・・そうですね。同年代の方たちは皆さんそう言う時期を迎えていらっしゃるのですよね。
今日、小学校時代のクラス会があったのですが友人の中に既にお孫さんのいらっしゃる方が居ました。
「感謝状」良い歌ですよね。

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