「本気で言いたい事がある」

新潮新書刊、さだまさし著「本気で言いたい事がある」読後感想

さださんが「本気で言いたい」生命、心、家族、教育、情、義、平和、時間などの事柄について御自分の体験や経験、日頃起きる様々な事象などを通してお考えになった事をかなりの部分本音で、しかし私達にも判り易く、優しく、丁寧に書かれている。

世界的な問題から身近な問題まで大所、高所からだけではなく、私たちと同じ目線で書かれているので、所謂評論家と呼ばれる方達の書かれた物のような、ある種の押し付けがましさも傲慢さもない。(もちろん、全ての評論家の著作が押し付けがましく、傲慢だとは言ってませんよ)
ただ、私たちに問いかけるのだ。「これでいいのですか?」「このままでいいのですか?」と・・・

折から今、教育基本法の見直しや憲法そのものの改正が政府、与党で論議されている。
確かに戦後60年、連合国主導で作られた日本国憲法がそろそろ見直されるのはいいだろう。法律によっては明治時代からぜんぜん変わっていない法もあるらしい。やはりその時代に即した物に変えていくのは仕方ないだろう。

しかし、是々非々である。憲法改正で「第9条」問題は?「自衛隊」は?
教育基本法を変えれば「教育現場」が抱える全ての問題は解決するのか?
そして民意はきちんと反映されるのか?
「知らない、ではすまないよ」とさださんは私たちに訴えるのだ。
「この国に住み、選挙権がある限り、その結果は国民の責任でもあるのだ」と

以前のニュースで「韓流スターの一人が徴兵逃れを犯していた」と言うのがあったが、その時丁度「冬ソナ」にハマッていたパートさん(40代の女性)が「韓国って徴兵制なんてあったんだね~。その点、日本は平和でいいよね」と言っていた。私はその方に「むしろ先進国で徴兵制が無い国のほうが少ないんじゃないか?日本だって今後はどうなるか、現に政府は自衛隊法を変えようとしてるじゃん」と言ったらその方「うそ~」と凄く驚いていた。

先日のニュースでは「初等教育から英語の導入」なんてのもあったが、日本語教育や自国の歴史教育も満足に出来ていないのに、いきなり「愛国心」ってなんでしょう?むしろ今大切なのは道徳教育じゃないの?(昔は「道徳の時間」が週一回ありましたよね)

全ての問題は先ず身近な事から・・・私達にも出来る事、少しづつ考え実行して行ければいいね。
「戦後、この国や私たちが見失ってしまった”わすれもの”を取り戻す為に・・・」「全ては未来の為に・・・」

この本を読んでいろいろ考えさせられました。


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    Excerpt: 私にとって、さだまさしってあんまり近くないんです。子供の頃、「道化師のソネット」をテレビからカセットテープに録音してたぐらいの距離感。「北の国から」の主題歌あたりは口ずさんだりした程度のアーチスト。で.. Weblog: どーか誰にも見つかりませんようにブログ racked: 2006-05-09 11:28