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<<   作成日時 : 2012/03/03 22:43   >>

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昨日は朝の天気予報で、「昼過ぎからの降雨確率90%」と言う事だったのでバスでの出勤になった。

仕事も早く切りあがったので4時ごろには退社、と言う事になり、またバスで帰宅と相成った。

ウィークディの夕方4時ごろの路線バスと言うのはまだまだ空いている時間帯であり、乗客は私を含めても4〜5人、と言う感じだったが、とあるバス停で、なんと多くの学生服姿の少年、少女たちが乗り込んできて、バスは瞬く間に満員状態となった。

最初高校生か?と思ってふと彼らを見ると、それよりもかなり幼い顔、よくよく見ると制服のデザインも様々で詰襟あり、ブレザーあり、セーラーあり、そう言えばこのバス停の近くに公立高校があるのを思い出し、{あっそうか、、今日は公立高校の入試だったのね〜}と、思い至った。

埼玉県公立高校入学試験・・・

自分が受験したのはもう37年前?の事になる。ハ〜遠い昔の出来事・・・

私は家の事情もあって「公立一本」に絞って受験勉強をしてきた。と、言っても本格的に受験勉強を開始したのは3年の2学期の初めごろに「県内一斉実力テスト」だかを受けて自分のその時点での全県順位と偏差値を知った時からだったと記憶している。

学期ごとの中間や期末考査なら試験範囲さえ把握していれば最悪「一夜漬け」でも何とかなるが、範囲も傾向も読み切れない入試相手ではそんなものは通用しない。

ともかく中学3年間で蓄えた知識を繰り返し、繰り返し反芻し、参考書を読み漁り、問題集をいくつも解き、最後には各教科の要点を教科ごとにレポートに纏め、記憶を繰り返す毎日だった。

中には「進学塾」なんぞに行っているクラスメイトもいたようだが、殆どの友人たちは自宅で自主的に勉強をやったり、たまに友人たち数人で勉強会を開いたり、特に本当に「危ない」クラスメイト達には比較的「安全圏」な者たちで放課後特別勉強会を教室でやったりしていたっけ。
私は国語、社会、は得意だったのでそっちが苦手な友人に教えたり、数学が苦手だったのでそっち方面が得意な友人に教わったり・・・

でも、やはり基本は個人で自宅での深夜勉強だった。
深夜、ひとり机に向かう日々は辛いとか、苦しい、と思う事はなかったが、「未来」に対する不安と、友人たちとの別れが近づいている、と言う寂しさだけはみんな等しく抱えていた、と、思う。

そんな時、疲れた心を癒してくれたのは、グレープや谷村さんのセイヤングであり、あのねのねやせんだみつおさんのオールナイトニッポンであり、那智ちゃこパックインであったっけ。

ひとつだけ、受験終了、合格まで、封印をしたものがある。

それはグレープ、かぐや姫、アリス、のアルバムを聴くこと。新しいアルバムを買わない事、である。
だから、入試の一週間前に発売された「グレープライブ、三年坂」も合格発表まで購入を我慢した。
全ては高校入試を無事成功させ、すっきりした気分で聴きたかったから・・・

入試の日の天候などは覚えていない。多分曇りか晴れだった。雨が降って傘をさしていた記憶はないから・・・
「公立一本受験」の為、なるべく競争率などのリスクを回避し、志望校のランクを少し下げたが、合格率が90%だろうが70%だろうが、絶対、と言う事はあり得ないので、緊張のまま、試験に向かった。

やるだけのことはやったし、解答欄もほぼ埋められたし、懸念事項だった数学も英語の「ヒヤリング」もそれなりにできたが、入試から合格発表までの数日間はなかなか落ち着かなかったな。

だから毎日学校の図書室へ行っては友人たちとつまらない事を話したり、部活に顔を出して後輩たちをつついたりしながら気を紛らわしていた。

合格発表の日は良く晴れた日で、高校の校舎前に張り出された合格者の受験番号が書かれた一覧表に自分の番号を見つけたときはほっとして一気に緊張が解きほぐされたっけ・・・

その足で中学へ直行し、担任に合格の報告をしに行った。合格者には担任もわが事のように喜んで迎えてくれたが、中には落ちた友人も何人か来ていて、そちらへの今後の対応が忙しそうなのと、そんな中ではやはりあまりよろこべないので早々に帰宅することにした。

その頃家族たちは、父がどこぞで手に入れた地元新聞の号外「県内公立高校入試合格者一覧」を見ながら私より早く私の合格を知って喜んでいたようで、帰宅すると姉が「よ〜高校生!!」と迎えてくれて、すごく嬉しく、誇らしかったことを今でも覚えてる。

その日・・・学校帰りに念願の「グレープライブ、三年坂」を買った。


昨日バスでたまたま乗り合わせた受験生たちも、試験が終わったばかりの興奮した精神状態だったのか、よくしゃべり、はしゃいでいたが、やはりあの時の私のように、心に押しつぶされそうな不安や卒業の寂しさや未来への希望や恐れを感じているのだろうか・・・

明日は必ずしも幸せや楽しさばかりではないかもしれない、けれど、苦しさや哀しさばかりでもない。
「人生は万事、塞翁が馬」である。

ちょっとばかりジジ臭いが、あえて言う。

苦しくても、切なくても、必ず「明日は来る」

挫けても、斃れても、頑張れ、「明日花咲く」者たち・・・

と、少し疲れたおじさんは、たった数分共に過ごしたバスの中で彼らの姿を37年前の自分に重ね、遠い昔と、遠い未来に思いを馳せたのである。



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