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zoom RSS 美しい朝  〜私的ライナーノート〜

<<   作成日時 : 2009/06/15 22:38   >>

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さださんのニューアルバム「美しい朝」を聴きました。
美しい詩に美しいメロディ、そして大胆な、或いは繊細なアレンジ・・・
そして素晴らしいミュージシャンたちとさださんが紡ぐサウンド・・・

半分の楽曲が何かしらのタイアップ曲なのに曲と曲とがしっかり繋がっていて、コンセプトアルバムとしても最高の仕上がり。一曲、一曲がまるで短編の小説を読んでいるようであり、全曲聴き終わる頃には一人の或る人間の「人生」という大河小説を読んだような・・・そんな気持ちになります。(まあ、さださんのアルバムは大概そういった世界観を持っていますが)

「美しき日本の面影」のラストで「冬が来れば、必ず春は来る」と唄い、「Mist」、深い霧の中にいるような、一寸先も見えない人の人生を考え、そして、やがてはその霧の中に一条の光が差し込んで、晴れ渡る「美しい朝」が必ずや訪れる。

思えば36年前、「雪の朝」から始ったさださんの詩の世界観は、姿、形はその時々に相応して変化しながらもず〜ッと続いている「大河ドラマ」だと言えるのではないでしょうか?

「こんな時代だから・・・」さださんの歌をもっと多くの人たちに聴いて欲しい、聴く事が必要だと想います。


@「霧に消えた初恋〜Radio,Days〜」

オープニングナンバーはご機嫌なメロディに載せて、ノスタルジック溢れる曲。
さださんと同年代、或いはちょっと下の私たち世代まで、青春時代の友達は「携帯」でも「ゲーム」でもなく、一人で机に向かい聴いたトランジスタラジオから流れる深夜放送だった。
さださん世代はみのさんや土居まさるさん、私たちの世代はなんと言っても「谷村新司」さんや「グレープ」や「吉田拓郎」さんだったろう。
試験勉強や受験勉強の息抜きに聴いてた「セイヤング」と「オールナイトニッポン」
私が初めて「グレープ」のセイヤングで聴いた曲は「ほおずき」だった。
グレープの曲「追伸」を初めて聴いたのは一度目の「初恋」が散った週の日曜日の「全日本歌謡選抜」パーソナリティは土居まさるさんだった。と思う。

A「抱きしめて」・・・映画「ママと僕の黄色い自転車」主題歌・・・
と、言う事は置いておいて、「幼い日の思い出」と言うものは幾つになっても覚えているもので、年を経れば経るほどに鮮やかになっていくものの様だ。
父や母が数十年前の思い出を最近の出来事よりもはっきり覚えて居るように・・・
自分がもう少し年老いた時に「若い頃の父や母や兄弟や友人たち」に会いたいと、思う日が来るのだろうか・・・

B「一期一会」・・・ドラマ「長生き戦争」主題歌
一期一会とは茶の湯の心得として利休あたりが言ったらしい。
「人生の中でこの人とはもしかしたら、もう2度と逢えないかもしれない。だからこそこの機会を大事におもてなしをする」とかって言う意味・・・かな?
まあ、普段いつも一緒にいて当たり前の「家族」とか「同僚」とか「友人」ってあまりそういうことは考えないが、ふと何かの折に突然その人が居なくなって初めて、その人の大事さやその人に伝えたかった事、などが浮かんでくる。
今度こそはそんな事がないように・・・何時もいつも人はそういいながら叉同じ失敗を繰り返すものなのかしら・・・

C「歓酒 〜さけをすすむ〜」
さださん版「我が良き友よ」・・・初めて聴いた時ふとよぎった言葉だ。
「ギターを弾く奴は不良」・・・そんな時代があったんだよ。若者よ。
今は天下の大通りで弾いて歌っていても何も言われないし、あわよくば「プロデビュー」も夢じゃない。
私等仲間たちも「ギターを弾くからにゃ、一度くらいはステージに立ちてえよなあ〜」と、ラジカセにマイク突っ込んじゃ〜、レコーディングだあと言ってはだみ声上げて、コーラスになってないコーラスをしたもんさ。
我がギターの師匠で中学の同級生も、もう直ぐおじいちゃんだ。酒、ちょっと弱くなってたな〜。

D「がんばらんば MOTTO」・・・とも斯く今の次代の日本と日本人にとって一番必要な応援歌。

E「私は犬になりたい ¥490〜」
最初CMで聴いた時、正直上戸彩さんじゃないが「なにこれ?」だった。
しかし夜中の「生放送シリーズ」でさださんがフルコーラス唄ってくださって、これは単なるコミックソングではない。と確信した。犬パパのお言葉通り・・・「そこが、さだまさし」・・・判る人には判る。(ッて、禅問答か?)

F「明日咲く花」
「人は自分の花を咲かせるために生きる」・・・何時か咲くその時のために、今がある。
そしてその花を見つけてくれた誰かが「綺麗に咲いたね」と、たった一人でもそう言ってくれたなら、幸せなのかもしれない。
人が人として「何か」に頑張るのは、きっと「家族」や「友人」や「恋人」や或いはその他の、自分にとって掛替えの無い大事な人に「頑張ったね」って言って欲しいから、思って欲しいからなのかもしれない。

G「ママの一番長い日」
結婚式は「ドラマ」である。
私には子供は居ないが、兄や姉たちの子、つまり「甥っ子や姪っ子」を自分の弟や妹や或いは子供のように可愛がってた。中学、高校生の頃。奴等もまた良く懐いていたから・・・
しかし、彼ら、彼女等とは、一緒に暮らしていた訳ではないので、もちろん私の知らない彼ら彼女等の暮らしがあったわけで、彼ら、彼女等の結婚式での「両親へ宛てた手紙」の朗読などで、彼ら、彼女等がどんなに両親に愛されて育てられたか(深夜、熱を出した娘を抱えて近所の病院へ駆け込んだ義兄と寝ずに看病した姉の事など)を垣間見るにつけ、「本当の家族」でしか為し得ない事柄が沢山あるのだ。と言う事を思い知らされるのだ。
この歳になるともう何度も「結婚式」に招待されているが、いつも思うのは「新婦」さんのお父様の寂しそうな背中だ。「母親」は先ず、泣かないね。やはり母は強いのか?それとも・・・

H「LIFE」
こんな風に生きて行けたら素敵だろうね。
「大事な人」が傍に居てくれたら、それでいい。
現実世界はそんなに甘くは無いが、せめて詩の世界くらいはね。
そして、最期も「じゃ〜またね。」って笑顔で言えたら、素敵だね。

I「いのちの理由」

もう、何も言う事はありません。この詩の通り・・・です。

さて、感想なんだか、独りよがりの思いでなんだか、訳わからない文章を長々と書いてまいりました。
「なんだ、こいつ」と、思われた方もいらっしゃるでしょうが、ご勘弁のほどを・・・

で、結局何が言いたいかというと、「とても素敵なアルバムです」と、言う事です。

もしこの駄文を読んで「美しい朝」を聴きたくなったら、すぐにCDショップへ行ってお買い求めください。
興味を持たれた方、「聴かなくてもいい、買って!!」と、さださんも言ってます。

ちなみに先週のオリコンデイリーアルバムチャートで最高位6位、でした。

「ミュージックフェア」もとても良かったです。
しかし、最後のトークで鈴木杏樹さんの「この次は30分で一曲だったりして・・・」、実は私も一瞬そう思ってしまいました。さださん、まだまだ「がんばらんば」!!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
素晴らしいライナーノーツ読みました。ここまでさださんの思いが届いていることに感動すら覚えます。36年来のファンでさださんと共に人生を歩いて来ました。会員no8100001の私も同じ思いですが、ここまで上手く表現出来ない自分の文章力のなさにがっくりです。
いつも思うのです。さださんの素晴らしさをもっと多くの人【特に若者に】に伝えられたら良いと。
布教活動が必要ですね。そうすればもっと暖かい世の中になるのに。
どうかこれからも、このブログでさださんの素晴らしさ」を発信して下さい。
『いのちの理由』何度も何度も読み、聞いています。[アントキニイニチ]は2度読みました。
今週は、[はねるの扉〕〔親父の一番長い日〕とさださんに逢えます。充実の毎日です。
こういちまま
2009/06/16 19:26
こういちママさん、いらっしゃい。長い文章、最後までお読みくださって有り難うございます。

さださんの思い・・・本当の所何処まで判っているのか、自分ではあまり自信ありませんが、「美しい朝」聴いてそのまま思ったこと、感じた事、思い出したことを書きました。
で、どう書こうか思い巡らしているうちにふと、さださんの36年間と自分の36年間を思い、さださんの作品の関連性、継続性に思いあたったのです。
思い返すとさださんの歌の登場する人物たちって時を変え立場を変えながら何度も登場しているのですよね。
或る時はその歌の主人公として、叉或る時は別の主人公を守り立てるバイプレイヤーとして・・・そしてその登場人物たちは再登場時には少しずつ成長しているんですね。

私たち聴き手もさださんの詩の登場人物たちのようにゆっくりと少しずつでも前向きに歩いて行けたら良いですね。

「若い人たち」にもっとさださんを聴いてもらう為にもさださんはずっと元気で唄い続けてもらいたいし、私たちファンもまた元気でさださんを応援し続けて行きたいですね。
羽柴小一郎
2009/06/16 20:46

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