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zoom RSS 大河ドラマ「篤姫」レビュー7〜第25話〜26話

<<   作成日時 : 2008/07/06 01:14   >>

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篤姫が一橋慶喜を次期将軍後継に推す水戸派の首魁だと思う本寿院様は、家定君が倒れたのも篤姫のせいとし、二人を遠ざけようと画策する。
この辺の事を民放さんの視点で描くと皆様よくご存知のドロドロした愛憎劇になるのだが、其処は流石NHK大河だけに「大奥の仕来り」とか「本寿院の親として家定を思う心」とか、引き離されようとしていてもどこかでお互いをちゃんと思っている篤姫と家定君とかが丁寧に描かれていた。

特に篤姫が本寿院に相対したシーンと家定君が本寿院に「もう私は子供ではない。これからは私が母上に孝養を尽くす番にございます」と言ったシーン、そのあと家定君自らが篤姫の部屋を訪れるシーンは良かった。
本寿院が篤姫に対して言った「これでは嫁いびりのようではないですか」って言う台詞も良かったね。
結局この二人の思いもよらぬ行動が本寿院をして「二人の絆」の強さを思い知らされる事になる。

哀れなのは「替わり、と言う訳ではないですが・・・」と滝山に言われ、「わしは篤姫に会いたいのじゃ」と家定君に言われてしまった「お志賀の方」にございます。(岸田今日子さん風に・・・)

そんな頃薩摩では、斉彬から「慶喜推挙」に関する密命を帯びた西郷ドンが「小松さんも西郷さんも自分の居るべき場所を見つけたが、私はまだ見つけていない」とひとり落ち込む大久保庄助を引き連れ熊本城を訪ねる。
多数派工作への根回しの為細川家重臣と面談するのだが、此処で大久保はその席から外されてしまう。
大藩の重臣と隣国の藩主の使い、その「密談」の席に勝手に付いてきた下級藩士などはまあ同席できる分けないのだが、大久保はこの件で改めて自分と西郷、小松との「格差」を感じ、自分が世に出るためには「鬼」となってでもどんなこともする。と心に決める。
やがて袂を分かつ事になる西郷と大久保の、まだ来ぬ遠い将来の二人を暗示させる様な展開だった。

一方、江戸城内では井伊直弼ら「紀州派」が老中や大奥を巻き込み多数派工作を前進させ、更に「開国」へ向けてのアメリカとの条約締結のため「朝廷」工作をも画策する。

遅れを挽回する為、薩摩の斉彬は「開国」「有力諸侯による幕政改革」「次期将軍に慶喜を推挙」の3件からなる「建白書」を幕府宛に提出。
これが幕府、大奥に大きな波紋を引き起こす。
幾島も篤姫に対し「再度上様に慶喜様後継の打診を・・・」と詰め寄る。

篤姫は家定に対し「自分の考えとして」、慶喜推挙を話すが、家定は「そちだけは信用に足る、と思っていたのに」と部屋を出て行ってしまう。傷つく篤姫・・・

だが、政治は時を待ってはくれず、「水戸派」「紀州派」の争いは「京」の都に舞台を移す。

開国と条約締結には「朝廷」「帝」の勅許が不可欠、と「朝廷工作」を簡単に見ていた老中堀田は「開国は絶対に認めぬ」と言う「孝明天皇」と「朝廷」の思わぬ抵抗を受ける。
また、「水戸派」「紀州派」双方に「将軍継嗣」は「徳川家の問題であり朝廷はこの件に関与しない」姿勢を明らかにする。
これは当然の話ですな。朝廷にしてみれば、「国家の中枢は本来朝廷に在るべきもの」と言う考えだろうし、それを壟断し、あまつさえ「禁中並び公家諸法度」などという幕法で「朝廷」や「公家」を蔑ろにして、いざ問題が持ち上がったら「朝廷」を利用しようと言う幕府は「身勝手そのもの」
「勝手に鎖国しておいて、外圧に負けると、開国するから勅許を出して?あと次期将軍候補をこの人にしたいから支持して」などとよく言える。と言う事でしょうなあ・・・

ものの本によるとこの時期「帝」と言えど贅沢はできず質素倹約で、「廷臣」の暮らし向きも大変だったらしい。
のち「倒幕」の最前線に立つ岩倉具視なども屋敷の塀などが崩れていても直す事もできないくらい、下級の公家は困窮していた、と聞く。

それと堀田老中の見識の甘さと「水戸派」「紀州派」どっちつかずの日和見体質には両派とも困ったでしょうね。
結局それで井伊大老の登場となるのでしょうが・・・

さて、家定君に嫌われてしまったかも・・・と落ち込む篤姫、対し「慶喜殿の事、よくぞお話くださいました」と頭を下げる幾島さん。

しかし、家定君は「きつい言い方をしてしまった」と篤姫に謝る度量の広さをいつの間にか身に着けていた。
そして、これからの国のあり方、幕府のあり方、などを共に語らうのだった。
そして篤姫は「慶喜、慶福、どちらが相応しいのか今はまだ判らない、どちらを押すことも今はせず、自分の思うままに考えよう」と思う。

そう言えば、今回の家定君、堀田老中の「状況報告」でざわつく幕閣達を「静かにせい!!」と一喝しましたね〜驚く老中や重臣たちを横目に、落ち着いた態度で「話を続けよ」と言った家定君、今までで一番かっこよかったシーンかも知れません。

そして、薩摩の尚五郎君は斉彬から「帯刀清廉」の名前を拝領し、「これからは下級武士たちのまとめ役となり、薩摩の防衛の為に力を尽くせ」と藩命を受ける。

物語は「薩摩」「江戸」「京」とその舞台を広げ、いよいよ幕末を彩る人物達も続々表舞台へ登場の気配・・・
ただ、26回では大久保さんが出ませんでした。これから暫く、大久保庄助は隠忍自重の日々となるのでしょうか?

次回、満を持して彦根藩主、井伊直弼の「大老就任」の模様です。

追伸・・・

民放の「歴史検証番組」で篤姫が「将軍暗殺」に関与していた。と言う内容を放送している。
大河ブームにあやかって・・・なんだろうが、何も今年の主人公を悪役にしなくても・・・と思うな〜

「義経が実はジンギスカン」とか「秀頼の薩摩亡命説」とか「キリスト来日説」とかは、荒唐無稽だが夢があってそれはそれで面白いが、幕府瓦解後、大奥の女性たちの面倒を見続けたり、(本来仲が良くなかった、と伝えられる)本寿院の面倒を見たり、本当は嫌いだった(と伝えられている)慶喜の処遇に対し尽力した。と、伝えられる篤姫、今年一杯くらいは「悪役扱い」しなくてもいいじゃん、と個人的には思うわけです。




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