夢鏡

アクセスカウンタ

zoom RSS 「秋の気配」 〜宛名の無い個人書簡〜@

<<   作成日時 : 2006/08/31 23:14   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

「今年の八月も、もう終わろうとしています。
あなたが居なくなってから、4回目の夏が暮れて行きます。
陽射しはまだ暑いけど、川面を吹き抜けていく風は幾分かの涼を運び、蒼い空は高さを増してきています。
あなたの可愛い忘れ形見も来年には小学生ですね。

あなたと親しくなってから、様々なアーティストのコンサートを聴きに行きましたね。
私の後輩が「どうしても連れてって」と言うので、仕方なく3人で行った「オフコース」のコンサート、朝早くから原宿のプレイガイドに並んでまで買って行った「松田聖子」さんのコンサート、あなたが尊敬してやまなかった「吉田拓郎」さんや「長淵剛」さんのコンサート、「俺、余り聴いた事がないんだけど・・・」と言いながら、一回私が誘って行ったらすっかりハマッてしまった、さださんのコンサート、もっともあなたがはまってしまったのはさださんではなく、汗びっしょりで「胡桃の日」を演奏している、ミラクルマリンバの宅間さんだったけれど・・・

あなたと最後に行ったコンサートを覚えていますか?あなたと行った28回目のさださんのコンサート。雨の降りしきる日比谷野音、あの日はとても寒い日だったのを今でもはっきり覚えています。「今年の秋は30周年だから記念コンサートに絶対行こう」「でも、その前に拓郎、よろしくな」あの日の帰りの約束も・・・

あれから4年、「何故、まさしは武道館でやらないんだい?」と言うあなたの疑問に答えるように、去年、さださんは記念すべき3333回のコンサートを無事武道館で迎えました。
あなたの愛する拓郎さんは、一度病で倒れたけれど、不死鳥の如く復活し、あなたが若い頃参加したと言う伝説のつま恋で、この秋にかぐや姫とコンサートを開きます。

あの頃、私やあなたが好きだったアーティスト達はみんな元気でがんばっていますよ。
今、私はひとりきりで、それでもさださんのコンサートに通い続けています。
でも、いつもとなりで一生懸命に、マリンバを叩く宅間さんを目で追っている。あなたが居るような気がするのです。」

彼とは小学時代からの同級生だったが、その頃は互いに名前と顔を知っている程度だった。
高校時代の親友が私と彼の共通の友人で、その親友の結婚式に互いが招かれ、其処で話をしたことから意気投合した。お互いフォークのファンであった事、次男であったことなどが共通点だった。
さださんは言うに及ばず、「拓郎」「長渕」「オフコース」「アリス」「千春」とずいぶん一緒に行ったな〜。お互いが行きたいコンサートのチケットを取る、或いは協力して取り合う、そんな中だった。
さださんの日比谷野音から4ヵ月後・・・ウィークリーぴあで「吉田拓郎コンサート」の告知を発見し、そろそろ電話が掛かってくる頃だな、と思っていた。

が、掛かってきた電話は彼の兄貴の声だった。「お忙しいところを、実は突然だったのですが・・・」

「いつもあなたと行くコンサートが、彼の一番の楽しみだったんですよ」・・・初めて会う彼の奥さんに「いつもあいつを連れ出してばかりで、すみませんでした」と言った私に、彼女から言われた一言を今も覚えている。
「拓郎のチケット、又協力してもらわなくちゃナ」、逝ってしまう前夜、彼が残した最後の言葉だった。」と聴いて涙が溢れた。

「バカ野郎」と心の中で叫んだ。
あれから、4度目の夏が終わる。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「秋の気配」 〜宛名の無い個人書簡〜@ 夢鏡/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる