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zoom RSS 私花集〜学生時代の指揮者奮闘?記〜  MY WAY

<<   作成日時 : 2006/03/19 01:05   >>

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1979・2月末日 県民会館小ホール キャパシティ500、いよいよ明日、ここで「卒業コンサート」を行う。この日は実際のステージでのランスルーだ。
ピアノは会場のものを借りる為、楽屋での音合わせは私のギターで行った。
もうみんな、リハの段階だと言うのにすっかり会場に呑まれていた。先日の「合唱祭」とは違い自分達だけの自分達の為の自分達の「単独ライブ」である。
私たち3年はこれを最後に卒業だから余計に「成功させたい、最高の思い出を作りたい」と言う思いは強かったのかもしれない。卒業してしまえば、もう2度とステージに立つ事など無いのかも知れないのだ。

私は勤めて明るく振舞おうと自分に言い聞かせた。それがみんなの勇気になる事を信じて・・・
幸い、ランスルーは無事に出来た。「さあ、明日に備えてゆっくり休むのよ」先生の言葉で練習最終日は終わった。けれど「ゆっくり眠れる」ほど私の神経は太くなかったようだ。

「卒業コンサート」当日の天気は余りはっきり覚えていない。
午後2:00頃、ともかく寝不足の重い頭を抱えて会場入りしたのは覚えている。
全員集合するとスタッフも含めてみんな同じだったようだ。みんな揃って最後のランスルーをする。ゲスト校の木管アンサンブルもオーケストラも工業高の「合唱も入って・・・

楽屋では前日同様勤めて明るく振舞う。最終の譜面チェック、ギターのチューニング。
みんなも思い思いに気になるところをチェックなどして本番に備えた。

午後6:30、「卒業コンサート」第一部 開演
2年生部員の鉄琴とハモンドオルガンによる「サウンドオブサイレンス」演奏がオーバーチャー
真っ暗なステージの中央に立つ。目の前の部員みんなを見つめながら、オープニングの曲のタクトを思い切り振り下ろした。「ともし火をたかく掲げて」NHK学生音楽コンクール課題曲でテンポの良い曲だ。続いて「友だち讃歌」そして日本の唄メドレー 童謡 トワエモアの「空よ」などカレッジフォークが続く 最初の2曲目くらいまでは私もみんなも心臓が口から飛び出そう位上がりまくっていたが、曲をどんどんこなす内、いつもと同じリズムを取り戻していった。
そして、大きな山場、一部の最後は隣町の県立校オーケストラとの共演、工業高合唱部、我が校男子合唱隊との共演で「ハレルヤ」、私も合唱隊に混じって思い切り歌った。

そしていよいよ私の指揮で「美しく碧きドナウ」
オーケストラを前に緊張の極致!!、ふと見ると1stヴァイオリンの席にかつての合同練習で私に指揮をアドヴァイスしてくださった市民響の方がいた。
「ドナウ河の流れのように、大きくゆったりと・・・」あの日私に言ってくださった言葉を胸に体全体で大河の流れを表現するように腕を振り下ろす。それに従って緩やかに演奏がはじまった。
前奏の後、合唱が出て行く。流れる音楽に身を委ね、合唱が一体となって溶け込んでゆく。
指揮を執りながら「あ〜この素晴らしい時間が終わらなければいいのに・・・」と思った。
オーケストラは私の指揮に合わせ、まるで大河が滔々と流れるようにメロディを奏でてゆく。

よくさださんがコンサートトークで「芸術の神、ミューズが舞い降りてくる瞬間」の話をされる事がある。「それは上手いとか下手とかではなく、音楽に真摯に一生懸命取り組んでいる者に、気まぐれな神々が時々笑顔を見せる一瞬である」とさださんは言う。

だとすれば、まさしくあの時、あの一瞬「気まぐれなミューズ」が私達に微笑んだ瞬間だったのかもしれない。その一時で私の4ヶ月の指揮者修行が報われたのだろうと思う。

エンディングでオーケストラを止めた後、1stヴァイオリンの方と握手を交わした。暖かい手だった。500を埋めた客席の拍手も、ピアノの向うで微笑んだ先生も暖かだった。

二部は各学年と個人のコーナー
ここで私が「高校3年生」を歌い、部長が歌う「旅立ちの唄」でギターを弾いた。
自分の唄はさておき、「旅立ちの唄」の演奏では用意しておいた筈の譜面が行方不明になっていて焦った。何とか頭の中でコードを追いながら無事演奏し事なきを得たがドキドキでした。

この2部で先生が歌った「MY・WAY」は圧巻だった。
「今、船出が近づくこの時にふと立ち止まり私は振り返る。遠く旅して築いた思い出よ 全ては心の決めたままに」「私には愛する歌があるから、信じたこの道を歩いて行くだけ 全ては心の決めたままに・・・」
ご自分の歩いてきた道のりへの想いと、我々3年生に贈られた「惜別の唄」だった。

先日、加山雄三さんがコンサートでこの歌を唄われた。それをホール3階席の端っこで聴いていて涙が出そうで困った。良い歌はいつ聴いてもよい。
加山さんの歌を聴いて、私も様々な思い出を思い浮かべた。


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