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zoom RSS 私花集〜学生時代の指揮者奮闘?記〜 あこがれ

<<   作成日時 : 2006/03/18 00:08   >>

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1978年、12月
私が「合唱部」に入部し、指揮者修行を始めてからひと月が経ち、先生や部のみんなのバックアップのお蔭で、みんなの前で指揮をしていてもそれなりに格好が付いてきた。
そんな中、期末テストにより束の間のおやすみ・・・
試験勉強中も合間を見てはテープやレコードを聴きながらのイメージトレーニングは欠かさなかった。

期末テストが終わるといよいよ卒業コンサートへ向けて、選曲の段階だ。
これまで練習してきた50有余曲から30〜35曲位に絞り込む。
男子合唱を公募した「ハレルヤ」、NHKコンクール課題曲、は決定している。
あとは部員みんなの歌いたい曲を無記名で投票し、多いものから決めていく方法を取った。

そして12月半ば、卒業コンサート演奏曲35曲が決定した。
童謡、日本民謡、海外民謡、クラシック、フォーク、ポップスと様々なジャンルから選んだ。
各学年別で唄う曲などもあり、私もワンコーナーを預かり、何と「高校3年生」を唄う羽目になった。それと部長が歌う「旅立ちの唄」ではバックでギターを弾く事にまでなってしまった。

それと同時に顧問の先生から恐ろしい(ホントは素晴らしい)発表があった。
私たちの卒業コンサートに友情出演として、我が校とは兄弟校のような近所の市立校吹奏楽部(この吹奏学部はとても厳しいカリスマ顧問の下、全国大会金賞を何回となく取っていた)、隣町の県立高交響楽部(普通科高なのにフルオーケストラなのだ!!)県立工業高合唱部が私たちと共演してくれると言うのだ。

これには本当に胸が熱くなる思いだった。
同じ学生同士とは言え、名門のブラスバンドやフルオーケストラを指揮できる。(本当に指揮していいの?と最初は思ったけどね)これぞ男子の本懐である。

男子として生まれ、一生に一度でも良いからしてみたい職業ベスト3
★プロ野球の監督、海軍連合艦隊指揮官、そしてフルオーケストラの指揮者
誰が言ったかは知らないがかつてこんな事が言われていたのだ。
その内のひとつが叶えられようとしている。晴れがましい気持ちと責任感の重さに胸が熱くなったのだった。(連合艦隊指揮官は絶対無理だけどね。大体軍がないし、戦争反対!!だからね)

市立校吹奏楽部からはクラリネットなどの木管アンサンブル4人がスメタナの「モルダウ」の演奏をしてくれる事になり、件の顧問と一緒に練習に来てくれた。
この先生、噂では「楽部員の一人でも音を外せばスリッパが飛んで、怒り狂う」と聞いていたのでビビッていたが、噂とは逆に穏やかな笑顔と笑って良いのか悪いのか判らないジョークばかり飛ばす面白い先生だった。しかし、やはり練習に入ると厳しい眼差しにはなっていた。
私が助っ人、俄か指揮者と知ってか知らずか、「此処ではこうした方がよいよ、とか、まあまあだね。」と判りやすく指導してくださった。

工業高合唱部は「山男」のようなでかくて髭だらけの先生に引率された10人位の部員が来て我が校の男子生徒有志の合唱隊と一緒に「ハレルヤ」合唱に参加してくれる事になった。

そして県立校交響楽部は「ハレルヤ」演奏と、ヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」の演奏をしてくれる事になった。
3学期終了後の冬休みを利用して2日間、この交響楽部と合同練習を行う。
最初はお手並み拝見と言う事で練習風景を見学、見るととても学生とは思えない大人の方が数人見える。

聞けば、その町の市民交響楽団の団員の方がこの部の指導と自分達の練習を兼て参加しておられると言う。ヴァイオリンやビオラやチェロ、コントラバスなどを懸命に弾いている部員達を見聞きしていると同じ高校生か?と思うほどにカルチャーショックを受ける。私などギターも満足に弾けない、譜面もろくに読めない、ド素人指揮者なのだ。

殆ど、挫けそうになりながらも合同練習開始。やばい、うちの合唱部員もすっかりのまれてる。
何せ、オーケストラ譜なんて初めて、総譜なんて各パートの音符がダーっと書かれていて眼で追えるわけもなく、とりあえずいつもの3部合唱譜で指揮をする。オーケストラの視線が痛いほど突き刺さる。「えーい!!ままよ!」と腕を振り下ろすと演奏が始まった。

2日間の練習の後、うちの顧問と相手方の顧問との話し合いで、「ハレルヤ」の指揮は合唱隊も入るし曲も難しいから・・・と私は指揮からはずれ合唱隊に編入され、「ドナウ」の指揮をやる事になった。一緒に練習に参加してくださった市民響の1stヴァイオリンの方が、「ドナウ」の指揮法を指導してくれた。曰く「河の流れのようにゆったりと、大きく体全体を使って、君の”ドナウ”のイメージで指揮してごらん」・・・!、なるほど!!眼からうろこが落ちるとはこの事か。

結局、譜面などが頭に入る筈もないので、オーケストラの演奏をテープに録音してもらい、今までと同じように耳で覚え、自分の中でイメージを作っていく方法を取った。
「河の流れのようにゆったりと、大きく、体全身で表現するように」そうつぶやきながら・・・

ひとり、家での自主トレは気の滅入る事も多かったが、そんな時、気分転換に聞くのはさださんの「主人公」とグレープの「あこがれ」だった。
2曲ともアレンジが素晴らしかったからこの時期、一番聴いていた曲だった。
だがこの曲たちを聴いていても自然と腕が動いて「自分が指揮しているイメージ」を追ってしまっていた。

本番まであと2ヶ月



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