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zoom RSS 私花集〜学生時代の指揮者奮闘?記〜 追伸

<<   作成日時 : 2006/02/26 00:44   >>

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文化祭の後、私を演劇部へ誘った張本人の友人Sは初舞台で満足したのか、それとも突然格闘技に目覚めたのか、柔道部へと移籍していった。
演劇部は2年生の先輩と私の2人だけになった。実質の休部状態。
明くる年、先輩は3年、私は2年にそれぞれ進級し、新入生歓迎会を迎えた。
顧問のT先生は端から先輩の方は当てにしてなかったのか、私に歓迎会で一人狂言をするように言って、2月ごろからマンツーマンでの練習をしていた。先生が付けてくれる演出はとてもオーバーで練習中は笑ってばかりだったが、いざ歓迎会が目前に迫ると独り舞台にびびったっけ・・・
(余談になるが爆笑問題の太田氏も学生時代ひとり演劇部を経験していると聞いて親近感を覚えたことがある。実質部員一人の演劇部って、今で言えばピン芸人みたいなものだよね。芸が滑ったらもう取り返しようが無い)

新入生歓迎会は何がなんだかわからないまま終わって、それでも1年生が何人か入ってくれた。
2年生もクラスメイトの女子やその友達が入って何とか10人くらいになり、部としての格好も付いた。
ひとり3年生の先輩も一応部長として受験勉強の合間には来てくれた。
だが、この頃から別の問題が私を悩ませるようになる。
男子一人が女子10人の中にいる。女子同士の確執や上下の関係、そんなものが全部此方へ伸し掛かって来るようになった。人が3人寄れば派閥が出来る。どちらの意見も聞きようによっては正しいし見方を変えれば間違っている。私は2年生にも拘らず副部長としてこれらの問題の調整に当たらなければならなかった。。問題が持ち上がる時に限って先輩も顧問も来ないのだ!!
その他生徒会予算委員会文化部会での予算折衝や活動報告、など一手に引き受けていた。

ただ、この予算委員会の出席は私にとっては大きな収穫だった。
後に生徒会幹部や各部の部長になる2年生の面々がやはり副の立場で出席しており、そういう連中と親しくなった。互いの悩みや問題を相談できる友人たちに出会ったのだ。
何より、こう言う活動を通じて知り合った友人の中に「グレープ」の大ファンが2人もいたのだ。

図書室が放課後の私たちのたまり場だった。一応本を借り出すのだが本は殆ど読んでなかった。
部活が無い時は何となくみんなここに集まってはいろいろな話をした。部活の事、授業や先生や友達の事、将来の夢、いつの間にか司書の先生まで加わったり・・・
相変わらず演劇部は諸問題を抱えていたが図書室でみんなと語り合っているとそんな悩みも解消されて行くようだった。みんなも多かれ少なかれ同じような悩みを抱えていたのだ。

例の「グレープファン」の2人は私にいかにグレープが素晴らしいフォークデュオかを熱く語ってくれ楽譜集を持ってきて歌まで唄ってくれた。
丁度「精霊流し」が大ヒットし、3rdシングル「追伸」がリリースされた頃だった。

この頃、文通をしていた同級生の女子がいた。「文通」なんとも懐かしく甘酸っぱい響きだろう。
同年代ならきっと誰でも一度位は経験があるだろう。今で言えば「メル友」なのだろうが、ん〜ちょっと違うなーもっと体温を感じるよね。何せ直筆なんだもの。

だが私が女子ばかりの演劇部にいたことやその部の諸問題の解決の為女子と話す機会が多かった事で文通相手から誤解を受け、言い訳が又誤解を生み結局一年半くらいで「文通」は終わった。
幼稚なとても幼い、幼すぎる恋とも言えぬ恋の終わりだった。
そんな事があったある日曜の昼下がり不意に付けっ放しのラジオから「グレープファン」の友人が歌って聴かせてくれた歌が流れた。

〜風に頼んでも無駄ですか、振り返るのは嫌いですか・・・〜
グレープの「追伸」、この歌詞が心に突き刺さった。短編小説の一説のような詩の世界と繊細なヴァイオリンとギターのアンサンブル、それまでのフォークソングとは明らかに一線を画していた。
〜私髪を切りました・・・〜まるであの娘に言われている気がした・・・

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